犯人が残した手記

 安楽椅子犯人の企画あれこれ。『小此木鶯太郎の事件簿』など。

小此木鶯太郎の事件簿『可視と不可視の幻想 解答編』リリースしました!

 お待たせしました。

 小此木鶯太郎の事件簿、可視と不可視の幻想 解答編をリリースしました!

 

 犯人が犯した四つのミスとはどのようなものだったのか。

 正解者の発表、ならびに当選者の発表は作中で行っております。

 

 

 是非、本編をご覧くださいませ。

 

 ・小此木鶯太郎の事件簿 可視と不可視の幻想 解答編

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誤字、脱字ならびにミスの修正のまとめ

 誤字、脱字の修正について

 

 

 申し訳ありません。

 『可視と不可視の幻想』にいくつか、誤字、脱字がありました。

 

 それらは2月上旬から中旬にかけて、アップデートという形を取らせていただきました。ですが、Kindleでは特別なことがない限り、アップデートは手動で行わなければなりません。(自動的にアップデートするよう、設定を変えている場合は大丈夫です)

 

 手動で行う場合、「コンテンツと端末の管理」から「小此木鶯太郎の事件簿 可視と不可視の幻想」を探し、アップデートを選択して下さい。誤字情報などが訂正されます。

 

 どこがどうアップデートされたのかですが、以下、そのリストを掲載させていただきます。

  

 

  01 訪問 

 

 誤 : 白河静馬を殺してってくる。

 正 : 白河静馬を殺してってくる。

 

 

  02 訪問 

 

 誤 : いつしか迫ってきた白河の唇を押し留めるようにしていだ

 正 : いつしか迫ってきた白河の唇を押し留めるようにしてふさいだ

  

 

  11 情報

 

 誤 : だが、聞いてもまず答えてこたえてくれない。
 正 : だが、聞いてもまず答えてくれない。

 

 誤 : 「その客が犯人を殺そうとしたのと同じく、白河静馬が客を殺そうとした可能性はありえませんか?」

 正 : 「その客が白河静馬を殺そうとしたのと同じく、白河静馬も客を殺そうとしていた、という可能性はありえませんか?」

 

 

  14 珈琲

 誤 : この状況を犯人の立場から総合的に見ると、良いことではあるのだろう。

 正 : この状況を犯人の立場から総合的に見ると、良いことではあるのだろう。

  

 

  18 指摘

 

 誤 : 18 指南

 正 : 18 指摘

 

 

 誤 : この刑事を舐めると痛い目に会う
 正 : この刑事を舐めると痛い目に遭う

 

 誤 : 昨日

 正 : (昨日はすべて取る)

  

 「昨日」という言葉を削りきれていませんでした。ロングバージョン(犯人追い詰めのシナリオが2日に渡るバージョン)のなごりです。何かしらの叙述トリックを疑われた方、申し訳ありません。 

 

  19 検証

 

 誤 : 同じ本好きで、同じ職業で、毎年使う宿と山荘近かったという程度の関係ですから

 正 : 同じ本好きで、同じ職業で、毎年使う宿と山荘近かったという程度の関係ですから

 

 誤 : 食事の時間全員旅館内の土産物屋などで目撃されており、全員アリバイが確認できています。

 正 : 食事の時間には旅館内の土産物屋などで目撃されており、全員アリバイが確認できています。

 

  20 温泉

 

 誤 : 夕食上がりに入っても、何の問題はない──、そう考えたのだ。

 正 : 今温泉に向かっても、何の問題はない──、そう考えたのだ。

 

 → この箇所、何が誤字か説明が難しいのですが、夕食上がりを厳密に考えると、小此木鶯太郎ならびに警察が温泉を調べる時間がなくなってしまう可能性があります。この後の描写の通り、警察関係者が温泉を調べ、その後で沙柳が温泉に入ったという順番になりますので、念のため、「夕食上がり」ではなく「今」に変更しました。

 

 

 誤 : 幸い脱衣所にいるのは沙柳一人。

 正 : 幸い脱衣所にいるのは沙柳一人。

 

 

 その他修正、追記箇所

 

 上記の誤字脱字以外にも、文章を追記したり、表現を変更した箇所がございます。

 ですが、そこらは誤字ではなく、より分かりやすい表現のためのものです。

 

 これら修正部分、ならびに本編以外に追加したもの(例えば、ハイライト機能に関する追記)については、修正ならびに追加箇所のリストアップを省略させていただきます。ご了承くださいませ。

 

 

小此木鶯太郎の事件簿の新作について

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 小此木鶯太郎の事件簿シリーズとは? 

 

 2008年から安楽椅子犯人が主催している賞品付き参加型ミステリです。

 ウインドウズ用のフリーゲームとして公開してきましたが、この度、電子書籍となり、より多くの方に遊んでいただけるようになりました。

 

 新作のタイトルは『可視と不可視の幻想』──。

 まずは犯人の計画と、被害者殺害が描かれます。その後で捜査一課の刑事、小此木鶯太郎が現れて事件を調査し、犯人を追い詰めていきます。

 そうです。この作品は、刑事コロンボ古畑任三郎などで有名な倒叙ミステリ形式。最初から犯人がわかっているのです。

 なのに、読者への挑戦がついています。 

 犯人視点に立ってドキドキを味わった後は、探偵視点に立って犯人が犯したミスを暴いてください

  

 犯人が犯した四つのミスに気付いた方は応募期間内に規定のメールアドレスにその理由を書いてお送りください。正解者の中から抽選で、総額10万円分のプレゼントをお送りします。

 

 

 概略

 

 タイトル『小此木鶯太郎の事件簿 可視と不可視の幻想』

 ジャンル:参加型ミステリ

 舞台:温泉旅館、別荘地

 時期:紅葉の季節

 賞品:総額10万円分(正解者の中からアマゾンギフト券10000円分を5名様に。アマゾンギフト券5000円分を10名様に。全応募者の中から「次回参加券」を30名様に)

 

 

 リリース時期、価格、応募方法

 

 問題編と解答編は、下記リンク先にて販売しております。

  

 問題編可視と不可視の幻想 問題編  320円

 解答編:2016年03月中旬 420円 → 280円(予定)

 

 kindleは専用の端末を購入しなくても、windowsmacandroidiOSにて読めるアプリが配布されております。ほとんどの方はそのままの環境で『可視と不可視の幻想』をお楽しみいただけます。

 

 

 応募方法:解答はメール( kaitou06★hannin-a.sakura.ne.jp ★を半角@に変換してください)宛てにお送りください。

 応募の締切2016年02月29日(月)23時59分59秒

 

 ※2016年01月23日と24日に、あの「謎解きLIVE」が放送されるという情報が入ったため、今回応募締め切りを長めにしました。小此木鶯太郎プレイヤーのみなさま、ぜひ、「謎解きLIVE」もプレイしてみて下さいませ。また、「謎解きLIVE」プレイヤーの皆様、是非とも、安楽椅子犯人が送る「倒叙ミステリならではの謎解き」をお楽しみ下さいませ。

 

 

 ルールや応募法、賞品について

  

 ・注意事項

 ・推理シートについて

 ・解答のルール

 ・応募方法

 ・賞品について

 

 

 その他

 

 ・誤字情報

 ・Q&A

 ・安楽椅子犯人作品のまとめ

 

 

注意事項

 本作を楽しんでいただく上で、いくつかお願いしたいことがあります。

 

 ネタバレについて

 

  誰しもが見える場所でのネタバレはご遠慮ください。

  ご友人と個人的なやりとりで意見を交換したり、一般に公開されていない場所(メール、限定公開など)での推理談義は大丈夫です。

 

 

 ハイライト機能、公開メモ機能について

 

 kindleにはハイライトという機能があります。

 文章の指定の箇所にデジタル蛍光ペンで線を引くことができるもので、読み返すときにもの凄く便利な機能なのです。

 ですが、このハイライト機能、色々な人が同じ場所に線を引くと、人気のあるハイライト(ポピュラーハイライト)として同じ書籍の同じ版を購入している方に共有されるのです。他の方の注目ポイントがわかってしまうため、謎解きミステリにとっては致命的です。

 そこで、今回の企画では、最初読まれる時に、このハイライト共有機能を一旦停止し、他の方のハイライトを見ないことを推奨しています。

 他の方のハイライトを見ない方法ですが、キンドルのホーム(ライブラリ)にあるアカウントの設定から、「人気のあるハイライトを有効にする」のチェックを外してください

 これで、他の方のハイライトを見ることなく、推理に没頭できます。

  

 とはいえ、ハイライト自体は便利です。積極的に使っていただいても大丈夫です。

 また、ポピュラーハイライトも非推奨というわけではありません。本当にどうしようもなく推理に詰まった時に、このポピュラーハイライト機能をオンにすることで、他の方が注目している箇所がわかります。解答を応募した後でオンにすると、また違った視点から楽しむことができると思いますしね!

 

 ただ、ハイライト時に、メモを取るのはおやめくださいませ

 こればかりは、先の「ネタバレ禁止」に引っかかるだけでなく、他人を違った解答に誘導してしまう危険があります。

 

 

 以下、打ち消し線で書かれた文章は、一時期書いていた文章です。

 現在は、ハイライトの使用を禁止しておりません。

 (メモはダメですっ。あればかりはおっそろしいです……)

 

 ですが、このハイライトは使わないようお願いいたします。ハイライトを使うと、同じ書籍の同じ版を見ている他の方にも共有されます。それ以降購入された初読の方にもチェックポイントが伝わることになり、ネタバレに近い状態になる場合があります。

 使われた場合は、それらを削除していただけると幸いです。

 

 

推理シートについて

 本作を解く際に、手書きのメモを使う方もいると思います。

 その際に便利な推理シートを用意させていただきました。

 

 ご自宅やコンビニでプリントすることで、リアル推理イベントさながらに、本作品の各情報がまとまった推理シートが手に入ります。

 

 

 できれば本編を一度読み終わってからご覧くださいませ

 シナリオのネタバレが書かれまくっていますので!

  

 

 画像形式:推理シート01推理シート02

 PDF形式:推理シート 

 

(以下の画像は縮小版です。ちゃんとしたファイルは上記リンクからダウンロードしてくださいませ) 

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賞品について

 賞品

 

 正解者の中から抽選で15名様に、総額10万円分の賞品。

 全応募者の中から抽選30名様に、次回企画参加券をお送りします。

 

 

  正解者の中から総額10万円分の賞品!

 

 正解者の中から抽選で5名様に10000円分のアマゾンギフト券。

 同じく、10名様に5000円分のアマゾンギフト券をお送りします。

 お好きな賞品をお買い求めくださいませ。

 

  全応募者の中から選考と抽選で30名に次回参加券を!

 

 以上の賞品とは別に、全応募者の中から選考と抽選で30名様に、次回犯人当て企画の開催直前に、問題編価格分のアマゾンギフト券をお送りします。メールさえチェックしておけば、次回の開催時期がわかる意外とうれしいプレゼントです。

 正解しなくても当たる可能性がありますので、みなさまふるってご応募くださいませ。(なお、次回は別シリーズの「犯人当て」を予定しています)

 

 2016年02月14日追記。

 すみません。次の開催がいつになるかわからないので、ひとまず解答編のチケットとして解答編分のアマゾンギフト券をお送りすることにしました。それとは別に、次回作のリリース前に、上記30名に連絡させていただこうかと思います。

 

 なお、次回参加券の選考は抽選と、解答や感想を読んだ人の選考によって選びます。基準その他は考えず、「あ、これ良い」と感じたらでそれで選ぼうと思っています。

 楽しい回答、早い解答、キリの良い番号の解答、湖岸の盲点からの連続正解者などなど。どんなものが採用されるか楽しみですね!

 

 

  賞品の発送について

 

 正解者への賞品は、解答編公開から一ヶ月後を目処に、解答をご応募いただいたメールアドレス宛にお送りします。

 次回参加券は、次回開催時、作品が登録される少し前にお送りします。

 

 パスワードがはっきりわかるメールアドレスをご利用ください。(当選後、アマゾンギフト券を開封できないなんてことのないように!)

 

 

解答のルール

 読者への挑戦

 

 『小此木鶯太郎の事件簿 可視と不可視の幻想』の中から犯人のミスを四つ挙げてください。

 

 作中で犯人自身気付いていたり、刑事に指摘されているミスは数にカウントされません。それまで指摘されていないミスを見つけてください。

 

 

 「犯人のミス」とは?

 

 犯人のミスは、「犯人の失策」、「状況の矛盾」、そして「計画の破綻」のことです。

  

 1.「犯人の失策」とは、直接的なミスです。犯人しか知り得ないことを言ってしまったり、犯人にしかできない行動を行ってしまうことです。

 「状況の矛盾」とは、主に間接的なミスです。それ自体は普通の発言や行動なのですが、他のあれこれと合わせた場合、矛盾したり、おかしな事になるケースを言います。

 3.「計画の破綻」とは、犯人が進めていたアリバイ工作や、あるいは他の誰かに罪をかぶせる行為が破綻することです。犯人に直接の疑いがかかるわけではないのですが、これも犯人のミスとして扱います。

 

 これら三つのミスが明確に区別できる訳ではないのですが、以上の条件に当てはまるものを見つけた場合、ミスとして指摘してください。

 

 

 推理のルール

 

 解答に使えるのは本編に存在する情報だけです。

 この条項は色々な意味を意味を持ちます。

  

 ・「専門知識」は必要ありません。

 ・作中に登場しない「アイテム」を考える必要はありません。

 ・事件に関係のない第三者や自然現象による「偶然」や「可能性」を考える必要はありません。(そういう偶然や可能性がありえるのなら、作中にその可能性が描写されています)

 

 ただし、書かれていなくても、作中の情報を組み合わせて初めてわかる情報は推理に使うことができます。それこそが、ミステリというジャンルの大きな軸の一つ──ロジックというものなのですから。

 

 

 採点のルール

 

 「四つのミスを挙げよ」と言う問題ですが、それ以上書いていただいてもかまいません。たくさん書いて、そのうち四つが当たっているなら、その解答は正解とします。

 以下、採点に携わるルールを挙げておきます。

 

 ・解答を間違えても減点しません。

 ・作中指摘されたミスを挙げても正解になりません。ただし、他の情報を加えて違う視点のミスになる場合、独立したミスとして扱い、正解となる場合があります。

 ・解答の方向性は正しくても、重要な指摘がなければ不正解となります。

 ・安楽椅子犯人側で用意した正式な解答以外は、正解とも不正解ともせず、紹介に留めます。

 

 

 その他

 

 フェアを志して問題を制作しておりますが、すべての穴を埋めるのは不可能ですし、同じ言葉でも読者と作者によって解釈がことなるケースが考えられます。

 ミステリ観や姿勢により、我々主催と皆様とのずれが生じたり、解答に不満を覚えることがあるかもしれませんが、ご寛恕の程よろしくお願いします。